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結婚調査【婚前調査】すべき理由と、調査にかかる費用を事例で紹介

結婚調査【婚前調査】すべき理由と、調査にかかる費用を事例で紹介
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結婚調査(婚前調査)というのは、文字通り結婚する前に結婚相手を調べる調査のことであり、主にご両親が娘や息子の将来を心配し、依頼するケースがほとんどです。

又、結婚は当人同士だけの問題だけでは無く、お互いの家族間の繋がりが発生することになりますので、家族間でのトラブルが無いようにする為にも依頼されます。

結婚する相手だけで無く、その家族の中にも問題のある方がいないかどうかはとても重要な点です。大切な家族を守る保険の為の結婚調査、通称「婚前調査」を実施して、相手とその家族の把握をしておくことは重要です。

結婚後に発生している問題の中には、結婚前にきちんと調べておくことで未然に防げたものが多くありますので、もし今、少しでも気になることがあれば調査を検討されることをお勧めいたします。

結婚前調査(通称:婚前調査)はどのようなことを調べるのか?その方法は?など、探偵が実際にやっている調査内容も含め解説していきます。

目次

1.結婚調査(婚前調査)が行われる主な理由とは?

婚約相手はどんな方なのか?少しでも不安を抱えているのであれば、結婚前調査(婚前調査)をしておくべきです。

結婚前調査をすることで、周りからの評判、勤務している会社のこと、家族構成、資産の保有状況、精神面や内心面を把握することができるので、不安を解消するために結婚前調査を依頼される方もいらっしゃいます。

実際に結婚前調査をして、相手が詐欺師だったとわかった事例もありますので、不安を感じた方は、結婚前調査をすることをオススメしております。

1−1.結婚した3組に1組が離婚をしている現状がある

離婚数は年々増加しており、近年では結婚した3組のうち1組は離婚しているという状況になっています。

結婚件数が減少しているのも理由の一つにはなりますが、これまでのようにきちんとお互いを知り、家族同士での挨拶をきちんと取りかわしてからではなく、お互いのことをよく知らないままで結婚している結果、結婚後に問題が発生し離婚に至っていることが多くなっています。

1−2.相手に不安を感じやすい状況とは?

婚前調査を依頼される方の多くは、結婚予定の相手が以下に該当する場合が多いです。

  • 結婚相談所で知り合ったので、相手のことをしっかり把握しておきたい
  • パーティであった方で、相手のことを深く知らないので調べておきたい
  • 両親に会わせてくれなかったり、家族のことを聞いても教えてくれない
  • 身上書や釣書がもらえない※

※釣書(つりがき、つりしょ)は、縁談(お見合い)の時にお互いで取り交わす自己紹介(プロフィール)を載せた書面のこと。身上書(しんじょうしょ)と、同義語である。

縁談の時には、他に家族書、家系図という書面も取り交わすことが多いが、近年は釣書の中に含まれる場合が多い。元々は関西以西で使われている言葉で、対して関東は身上書としか呼ばなかったが、近年は関東でも釣書と呼ばれることが多い。

参照元:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%A3%E6%9B%B8

1−3.結婚調査(婚前調査)を行うことは当たり前なのか?

当然ながら、結婚したら相手がどうであれ夫婦となります。そして結婚する前に知っておきたかったような問題にいきなり直面し、夫婦関係に亀裂が入ることにもなります。

事前に回避出来る問題は出来るにこしたことはありません。その為にも調査を行う方が多いのです。

2.当てはまったら結婚調査(婚前調査)すべき9つのポイント

これまで数多くの結婚前調査を実施してきた経験から確実に言えることですが、結婚相手が以下のいずれかに該当する場合には、調査をしておいて良かったという結果になることが多いです。

1点でも該当するのであれば、結婚前調査を検討した方が良いでしょう。

  1. 結婚する子供より婚約者を紹介されたが、交際期間が短く相手をよく知らない
  2. 借金面や健康面で気にかかる点がある
  3. 行動が怪しく、他の異性との交際を感じる
  4. 色々な噂を耳にする
  5. 浪費癖やギャンブル癖があるか不安
  6. 相手の家柄に気になる点がある
  7. 釣書や身上書を求めても、色々と言い訳して提出してくれない
  8. 反社会的勢力や不良性のある人物と関わりがないか心配
  9. 婚姻間近にも関わらず身内に紹介してくれない

3.結婚調査(婚前調査)は幸せになるための調査

結婚調査(婚前調査)は通称「寿(ことぶき)調査」と言われており、幸せになる為に念のため行う調査として昔から実施されてきました。

少し昔であれば、結婚前には「釣書」「身上書」という自分の経歴や家族構成などの情報が記載されたものをお互い家族でやりとりしていた風習があったのですが、近年ではそういったことが少なくなり、相手のことをきちんと把握することが難しくなってきました。

特にこれから結婚されるお子様をお持ちのご両親としては、相手がどのような人物なのか?そして家族構成がどうなっているのか?は確実に把握しておかれたいことだと思います。

結婚後に危険な思想を持った家族や、反社会的勢力の家族が存在していた、ということにもなりかねません。そういった問題を未然に防ぎ、幸せな結婚生活をする為にも結婚前調査(婚前調査)が必要になってくるのです。

4.離婚理由1位の<金銭的理由>を把握する為にも結婚調査が必要

離婚理由のTOP5

  1. 金銭的理由(生活費を払わない、過度の借金)
  2. 暴力行為
  3. 浮気
  4. 精神面が不安定、病気
  5. 相手家族との関係不和

となっておりますが、この理由のほとんどが結婚前調査(婚前調査)で判明させることが可能です。特に金銭的理由における借金については隠している傾向が強く、なかなか当人同士では分かりません。

また調査により過度の浪費癖やギャンブル癖の履歴が判明することが可能ですので、結婚後の浪費についてもおおよそ判断することができます。

逆に、資産背景を調査することも可能です。調べた結果、かなりの資産を有していた事実を把握することが出来て、安心して結婚することが出来たというケースもあります。

5.結婚調査・婚前調査を検討する具体的な事例

5−1.相手や両親と面識が無く不安

もしこれから結婚されるお子様が、結婚する相手の紹介を拒んでいたり、その家族からのなんの連絡も無いような状態であれば、それは大変危険かと思われます。というのも、なんら問題が無ければ挨拶をしにくるでしょうし、その家族からも一声ある筈です。

お子様が相手を紹介することを拒んでいる時も要注意です。親が反対するであろう要素が相手にあることを見抜いているからこそ、会わそうとしませんし、結婚相手の機嫌をとる為にも会わそうとしないのです。

5−2.本人はもとより、親や兄弟の風評等を把握しておき嫁姑問題を回避

親や兄弟が長く居住している付近住民から、本人や家族の風評を聞いておくことはとても大切です。というのも、問題があれば必ずなんらかの情報が得られるからです。

付近住民との折り合いが悪かったり悪評が出るような家族と結婚して繋がったとしても、必ず結婚後に問題が発生することになるでしょう。

5−3.子供の結婚相手の紹介を受けたが言動や性格に疑問が残る

きちんと挨拶ができなかったり、言動におかしい点があると思ったら、その直感は大体当たっています。本人の育ちの問題であり養育環境が大きく作用しているからであり、本人の人格にも大きく影響しています。

本人の言動がおかしい場合、ほぼ確実に家族にも問題があります。

5−4.職場での立場や将来性は?結婚後も大丈夫か?

結婚相手が男性の場合において、一番は結婚後も安定的に収入を得られるかどうか?だと言えます。

結婚後にコロコロと転職するような方とは絶対に結婚するべきでは無く、お子様や自宅など発生する費用に対して対応していけるだけの所得の増加が期待出来る相手と結婚すべきだからこそ、現在の将来性については把握しておきたいところです。

5−5.結婚歴や離婚歴、本人を取り巻く環境を知っておく

バツ1であったとしても隠し通して結婚しようとする方がいます。

バツ1全員に問題がある、とは言えませんし、どうしても仕方の無い離婚は存在しています。しかし、その離婚理由がはっきりとしなかったり隠し通そうとしている場合には、なんらかのトラブルがあったと考えられます。

男性の場合で多いのが、子供がいるにも関わらず隠して結婚しようとする方もいらっしゃいます。

5−6.お金を貸しているというが、詐欺的要因は無いか?どういった金銭感覚なのか?

いわゆる結婚詐欺のような状態かもしれないケースです。

結婚すると匂わせつつ、言っていることと実際が違う点があったりします。事業資金の為に貸して欲しいと泣きつかれて貸してしまっていたり、病気の家族の為にまとまったお金が必要という理由で多額のお金を貸してしまっているものの、具体的な結婚の話をなかなか進めようとしなかったり、仕事のことや休日の行動に不審な点がある場合には要注意です。

6.結婚調査(婚前調査)によって調査可能な項目とは?

結婚調査によって判明すること

  • 家族構成を全て把握し、全員の風評を確認
  • 金銭的な感覚、浪費癖やギャンブル癖など経済的感覚。資産や借財など
  • 他に交際している異性がいないか?異性関係に対する風評
  • 現在の交友関係
  • 反社会的勢力との関わりや過激な宗教、思想への関わりは無いか
  • 本人や家族の評判、風評
  • 過去の交際歴や離婚歴とその理由。子供の有無
  • 家族、親族内にトラブルを抱えていたり素行不良な人物がいないか
  • これまでの人生における評判、トラブル歴など
  • 健康面、精神面における問題の有無

結婚調査で判明しないこと、調査してはいけないこと

  • 被差別部落の出身者かどうかを調べるような差別目的の調査
  • 犯罪歴を調べる調査

7.結婚調査(婚前調査)を依頼する場合に用意しておくものは?

7−1.婚前調査する上で最低限必要な情報

  • 結婚相手(調査対象者)の氏名(漢字フルネーム)
  • 現住所
  • 勤務先
  • 顔写真

7−2.あれば料金を下げることが出来る情報

  • 生年月日
  • 家族構成
  • 実家住所(本籍地)
  • 職歴や転居歴

※その他、通学していた学校や社内での部署、口座がある銀行名と支店情報などもあるにこしたことはありません。

8.結婚調査(婚前調査)の料金相場とは

8−1.1時間あたりや1日あたりではなく、まとめていくらか?

まず結婚前調査(婚前調査)は浮気調査などの行動調査と比べ、1日当たりなどという料金設定では無く一式(調査全体でいくら)という形となります。

その理由としては、調査の方法が浮気調査などの行動調査であれば尾行や張り込みが中心の調査となりますが、結婚前調査(婚前調査)の調査方法はデータ調査や聞き込み調査が中心となってきますので、日数で料金を算出することが難しいからです。

調査で動いた日数に比例して情報が得られる訳では無いというのが理由であり、あくまで収集したい情報が得られるまで実施することになりますので、日数による契約が不可能なのです。

その為、結婚前調査(婚前調査)で1日当たりの料金で表示されているところは、尾行や張り込みによって調査を実施する所ですので、必要な情報が得られませんので注意してください。

8−2.結婚調査(婚前調査)を行う適正な探偵社の料金体系

① 結婚相手の簡単な風評のみ15万〜30万円
② ①+家族構成の把握と親族全体の風評30万円〜50万円
③ ①+②+結婚相手の将来性・健康面など50万円〜80万円
④ ①+②+③+結婚相手としての適正チェック※100万円〜
結婚相手に対する事前の情報量によって料金は変動します。例えば相手についての家族構成まで事前に判明している場合だと、金額は下がります。※結婚相手の適正チェックとは、徹底した調査(聞き込みを中心にしつつも、尾行や張り込みによる行動調査も実施)により、金銭面・健康面・将来性・異性関係・素行面などを確認して結婚相手として大丈夫かどうかまでをチェックすることになります。

高額な会社だと150万円から200万円が定価

大手探偵社や興信所の場合においては、どうしても高額になってしまいますが、これは高額な広告宣伝費がのっかかっているため仕方ありません。安心して依頼したい場合の安心料として考えておきましょう。

但し、調査内容を選ぶことが出来ない設定になっており、一律150万から200万円が定価となっています。

8−3.ある程度の予算は想定しておき、その分しっかりと調査してもらうようにする

注意すべき点としては、ホームページなどに「5万円〜」などの安い金額が表示がされている会社もありますが、そんな金額ではきちんとした調査は不可能なので依頼すべきではありません。安い金額という理由で依頼しても、欲しい情報が入手出来なかったり、全く意味のない調査をされてしまうことになります。

調査力があり欲しい情報が手に入るか?については、必ずしも料金に比例しない点があります。特に大手探偵社と宣伝している会社は、コンプライアンス(法令遵守)を理由に踏み込んだ調査をしません

どうしても判明させたい情報というのは、なかなか手の届かない場所に存在しているものであり、だからこそ突っ込んだ調査が必要になります。

調査上で重要な情報が明るみにならずに調査が終わってしまっては、結婚前調査を行った意味がありませんので、料金に惑わされずしっかりと結果が出せるという点で探偵社を選んでください。

8−4.結婚調査(婚前調査)にかかる期間は?

結婚調査(婚前調査)で全ての調査目的を判明させる為には1ヶ月から2ヶ月の期間が必要になります。

というのも、まず調査の依頼を受けてから対象者の情報を整理し、調査を実施する計画や調査方法の検討に時間を多くかけます。誰に、どのような聞き込みを行うことが一番効果的なのか?をしっかりと考えて実行することがとても大切だからです。

聞き込みは、一度失敗したらそれ以降で挽回して情報を引き出すことが出来ません。又、引き出したい情報が沢山あるからといって、何度も聞ける機会があるわけでは無く、ストーリーをしっかりと考えて実行に移さなければいけないからこそ、長い期間をかけて実施します。

9.結婚調査(婚前調査)が得意な探偵社や興信所の探し方

9−1.結婚調査(婚前調査)は尾行や張り込みを行わない

結婚前調査(婚前調査)における調査方法は、先述の通りデータ調査や聞き込み調査が中心となります。浮気調査や素行調査のように、尾行や張り込みでは必要な情報は得られませんので、聞き込みが得意な探偵社や興信所を選ぶ必要があります。

聞き込み調査は、とても難しい調査の一つであり、高いコミュニケーション能力を必要とします。又、年齢的には高ければ高いほど良く、若いと情報を得ることが難しいです。というのも、相手を安心させることが難しかったり、会話の引き出しが少ないからです。

9−2.結婚調査(婚前調査)は聞き込みが中心になるからこそ警察OBが在籍している探偵社に依頼すべき

結婚前調査(婚前調査)にうってつけなのが、警察OBです。警察OBは現役時代に常に聞き込みを行っており、情報収集のプロです。そして相手を安心させるだけの信用度があり、誰に聞ければ欲しい情報が入手出来るかの嗅覚が一般人よりも断然優れています。

又、色々な情報源を知っているので、知りたい情報にアクセス出来るルートを持っているのも強みです。犯罪歴は違法性があるので調査しませんが、調査対象者の素行が悪かったり素行の悪い人間関係についての情報収集については、すぐに集まります。

10.探偵社や興信所が行っている実際の結婚調査(婚前調査)の方法とは

10−1.探偵が行っている聞き込み調査の種類や方法とは?

側調(そくちょう)

対象者及びその家族、親戚等には直接取材せず、かつ、対象者に発覚しないよう第三者から取材していく聞き込み方法のことです。

直調(ちょくちよう)

対象者を直接取材の対象する調査方法のことです。身分を隠したり偽った上で、対象者に直接接触して情報を入手します。

徹底した秘密厳守

調査は対象者に発覚しないことが原則なので、取材対象である第三者に対しては厳重に口止めし、直調の場合も依頼者、取材目的等を明かすことは厳禁です。情報の漏洩、悪用は探偵倫理違反です。

本調査に入る前に重要な事前調査

現地調査以前に可能な事項は全て完了しておきます。ネット情報や公募情報など、入手出来る情報は事前に全て入手した上で本調査に入ります。

依頼書(調査対象者に関する情報)の分析

釣書や身上書だけではなく、詳しい学歴、職務経歴書等の情報提供があれば、提供された情報、資料を判明事項として、調査事項をどのように詳らかするかの調査戦略を練ることになります。

年齢の見方

年齢詐称の可能性を考慮し、学校卒業年度を確認していきます。

学歴の見方

卒業生名簿で調べます。ただし、最近は個人情報保護法の関連で、卒業生名簿の閲覧が非常に制限されています。

直接学校に問い合わせをして卒業の確認をする方法もありますが、卒業生名簿と同じ障害があります。入学当時の偏差値ランクもついでに調ベておきます。

職歴の見方

以前勤務していた会社の所在地が現在の居住地と離れている場合は、居住歴、寮および宿泊施設の有無を調べます。

倒産した会社に勤務歴がある場合は倒産情報等で調ベる必要があります。

家族の見方

最近の履歴書には家族欄の記載がない形式も多いので、家族関係が不明な場合には現地調査は必ず実施します。

父母以外に、兄弟姉妹、祖父母等が同居している可能性もあります。対象者の祖父母(父方、母方)まで範囲に入れます。

居住地の見方

あらかじめ地図やその他の資料で居住地周辺の環境について調べておきます。

住宅地、商業地、工場地帯の区別程度は認譏しておきます。交通の便はよいか等を調ベ、最寄りの公共交通機関を把握しておきます。聞き込みなどで情報収集が不十分な場合には、尾行や張り込みで情報収集していきます。

空白期間の見方

新卒者調査で空白期間がある場合、一般的には浪人していたと考えられますが、就職していた場合もあります。また、在学期間が通常より長いケースでは留年とか留学による休学等が考えられますが、解明のためにはどのような調査方法があるかを考えることが大切です。

決して自分勝手な思い込みはせず、前職を退職後に次の職場に入社する期間に空白期閭がある時は、アルバイ卜等が考えらますが、履歴書に記載したくない職場で働いていた可能性も考えられる為、空白期間を明らかにする必要があります。

特技·資格

資格や特技については、取得年月日、認定、資格番号を確認します。公的な資格の場合は監督官庁または管理団体に問い合わせて、資格取得の事実確認を可能な限り行う必要があります。

資料調査

会社年鑑、地図、学校年間、卒業者名簿、人名録、紳士録、倒産情報、官報業界新聞、インターネットなどで情報収集します。

生まれ育った図書館、国会図書館、資料室なども主な資料収集先となります。

現地(自宅)調査。近所または会社等での聞き込み方法

居住地における聞き込み調査は本人の風評を調べる調査の基本です。個人のプライバシーが間題となり困難を伴いますが「人の噂には戸が立てられない」との諺がしめすように、他人の噂話は話題となっていることが多いので、上手に聞き出すようにします。

10−2.探偵が婚前調査時に特に気をつけている10のポイント

①相手に安心させる

自分の身分を設定して何故調べているのか、相手に納得させることが必要です。

②会話を成立させる

刑事の聞き込みのように、最初から自分の知りたいことだけを尋ねても、その事項が、相手にとって答え難い場合もあるので、世問話等で、相手との会話を成立させます。

いきなり聞きたい本題に入らないように心がけています。

③聞き上手になる

相手に喋らせることが重要です。そのためには、保有している情報を適切に使いこなさねばなりません。

④相手のぺースに乗った振りをする

相手の話に相槌を打ち、相手に話し易い雰囲気を作りだす。

⑤情報を持っているように振舞う

通常、人は何も知らない相手に対して警戒します。十分情報を知っていると思わせるようにすることが必要です。

⑥秘密厳守することを理解してもらう

秘密事項を話しても安心できる雰囲気を作り出す必要があります。そのためには真摯な態度で秘密厳守する旨を告げるようにします。

⑦5W1Hを考慮する

聞き込みは、他人の経験、観察を取材するものであり、尾行、張り込みのように直接体験したことではないので、常に5W 1 Hを意識して質問する必要があります。

⑧数多くの情報を集める(情報の確認)

1軒だけで取材ではなく、最低3軒から5軒程度の取材をする。情報の信憑性を確かめる、すなわち、「裏を取る」ために必要です。

⑨取材する時間に気をつける

最近では主婦が昼間働きに出ている事が多く、せっかく現地に出向いても留守ばかりといったケースが多いです。新興住宅地には特にその傾向が強いので、現地の土地柄を考えて訪れる時間帯を考慮する必要があります。

又、留守でなかったとしても、いきなりインターフォンを押して聞き込みを行うのは至難の技です。その為にも、庭先などで作業していたり、買い物に出かけそうな時間帯を選び、外にいる際に偶然を装って聞き込みを行います。

⑩居住歴に気をつける

最低5年以上の居住歴を経ないと、近所の人との関係性が薄く、何等の情報もとれないことがあります。当然、その場合は前住所地を調査する必要があります。

10−3.対象者の職場への調査の方法と手順

ほとんど無いですが、勤務先が聞き込み可能であったり訪問出来るような環境の場合には、対象者の勤務先関係者から情報収集することがあります。その際の注意点は以下の通りです。

①アポイントを取る

もし会社を訪問する場合には、担当者の名前とか交通機関も聞いておく必要があります。取材対象としては直属の上司が最適です。

②入社経緯を聞く

職安、一般公募、コネの場合は、いかなるコネかについて聞いておく必要があります。

③所属経緯を聞く

入社後、部署を転々としている場合は、優秀か無能故の左遷なので、異動の経緯を聞く必要があります。

④職務内容·役職を関く

入社条件である資格、能力と全く関係のない職務を担当している場合もあるのでその理由を聞く必要があります。

⑤勤怠状況を聞く

遅刻、欠勤の状況。有給休暇の消化状況などです。

⑥勤務態度

協調性や順応性等を中心に聞きます。

⑦退職している場合、退職理由を聞く

自己都合、家事都合で退職した等のー般的、表面的理由ではなく、退職に至った経緯を取材する。特に金銭、刑事問題等の場合は、会社の名誉が懸かっているので公表したがりません。退職金の有無や金額を聞いて、真偽に迫るようにします。

⑧現職中の場合

対象者の迷惑とならないように考慮し、不利益とならない適当な口実を設けて取材します。ただし、在職中であり、聞き込みが発覚する恐れが強いので慎重に行いましょう。

10−4.電話取材(通称:電調)の方法

現地取材を行わずに調査目的を実現できる場合は、コストを考えて、積極的に電話を利用した取材で済ませるべきです。この調査方法を「電調」と呼びます。

①電話を掛ける時問帯を考える

電話は相手がどんな状況で受けているか分かりません。従って電話を受けても支障が無い時間にかけるようにします。家庭の場合、夜間早朝が論外なのは言うまでもありません。

会社の場合、朝一番、午後一番といった時間は避け、午前1 1時前後、午後3時前後が妥当です。商店の場合、繁忙時を避ける必要があります。

②事前に取材内容を整理する

電話取材は短時間で完了させなければなりません。そのためには要領の良い取材が必要です。

11.結婚調査(婚前調査)を依頼する上で注意すること

11−1.違法な手段による情報収集や差別に繋がる調査を依頼してはいけない

当然ではありますが、違法な調査方法により情報を収集することはできません。また、差別につながるような情報収集もお断りしております。具体的に言うと同和問題や部落問題、その他国籍についての調査などです。

そのような調査は探偵業法違反である上、常識的倫理的に絶対にお断りすべきですが、依頼する方も罪に問われる可能性もありますので注意してください。

11−2.どのような方法で調査を行うのか?きちんと確認して依頼する

これまで述べたように、結婚前調査(婚前調査)は尾行や張り込みなどの方法によって調査しても希望する情報を得ることは出来ません。

聞き込みによる調査を中心として実施することで、必要な情報が得られることになります。

又、事前に用意出来る情報がどの程度かによっては、探偵社のネットワークやデータ入手能力が無ければ結果を出すことが難しくなります。

自分が今持っている情報で、どの程度の情報が収集可能なのか?詳しく依頼の段階で聞いておくべきでしょう。

12.結婚調査(婚前調査)で交際相手が詐欺師だと判明した事例

12−1.娘が結婚したいと言っている相手に不信感があり、やめさせる材料探しの為の調査

娘が結婚したいと言っている男性について調査して欲しいという両親からの依頼で、結婚したいと言っている相手男性について不審な点が多く心配で、できれば調査で何か判明させ、娘に結婚をやめるよう説得出来る材料が欲しいということでした。

娘から聞いている情報としては、名前と自宅であり、職業などは分かっていない状態から調査を開始することになりました。

娘経由で聞いた対象者の情報としては、自宅は持ち家であり代々資産家であるということで、自分でも事業を行っているらしい、というものでした。しかし自宅に行くことは無く、いつもなにかと理由をつけて外で会っているということでした。

調査としてはまず自宅の登記簿を確認しましたが、所有権者は本人では無い名前が記載されていました。ただ、以前の所有者は調査対象者であり現在の所有者に譲渡されていました。そこで現在の所有権者へ聞き込みを行った所、驚くべき事実が判明したのです。

12−2.調査対象者は高校の同級生を騙していた詐欺師であることが判明

現在の所有権者に話を聞いた所、調査対象者とは知り合いであり高校の同級生ということでした。元々まぁまぁ仲の良い感じで付き合いがあったのですが、ある日、どうしてもまとまったお金が必要になったので現在の不動産を格安で譲渡するという話を持ちかけてきたのです。時価であれば5,000万はくだらない物件を現金であれば2,000万円で良いと言ってきたのです。

当時、そのくらいの金額の貯金があった為、良く調べもせず旧知の仲ということもあり所有権変更を行ったということでした。しかし、その物件は抵当権付きのマンションであり、現在競売にかけれそうになっているということだったのです。

お金を渡してからは全く連絡もつかず、どこにいるかも分からないということで途方に暮れているような状態でした。

12−3.調査対象者は詐欺師であり、既婚者子持ちで多重債務者だったことが判明

当時から職業は不明で、ものすごく羽ぶりの良い時と悪い時が極端だったということで、詐欺行為を繰り返していたと思うという証言を得ました。

あと未だに本人宛の郵便物が来ているという情報を得た為、住民登録を移動していない(できない理由がある)と判断し、本名と自宅住所情報からデータ情報をした所、現時点で婚姻状態であること、子供が存在していること、負債が数千万単位であることが判明しました。

これ以上調査しても、さらに悪いことしか出てこないと判断し、無駄な調査料金がかからないようにする為にも調査を終了させ、依頼者様に結果報告しました。

依頼者様はとにかくびっくりされ、こんな人物が自分の家族に近づいていることに心底恐怖を感じていらっしゃいました。調査結果報告後すぐに娘を説得し、相手との関係を絶つように説得されました。

結果的に関係を絶つことに成功しましたが、後日聞いた所、調査対象者に貯金していた500万円を貸していたそうです。それについては残念ながら諦める結果となりましたが、あのまま交際を継続していたら自宅までも取られていたかもしれないと思うと良かったということでした。

まとめ

結婚前調査(婚前調査)は相手に問題が無いか?を調べる為の調査であり、問題点を粗探しするような調査という印象を持たれますが、そうでは無くあくまで幸せになる為に確認する為の調査です。

結婚する相手には全く問題が無いと思っていたものの、その親族にとんでも無い人がいて大きなトラブルになってしまう、ということを防ぐためにも、結婚前にその事実を把握しておく必要があります。

徹底的に情報を把握しつつ、絶対に調査対象者に気付かれないような、高い調査力と経験を持った探偵社や興信所に依頼すべきです。ほとんどの調査は聞き込みが中心なので、聞き込みが得意な会社を選んでください。

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