探偵社や興信所に浮気調査を依頼しようと思った場合、まずインターネットで検索しホームページを見て選ぶのが最近ではほとんどです。
この際に、数ある探偵社の中から良い会社を選ぶポイントとして、どのような点に注意して選べば良いかは本当に難しいでしょう。
というのも、人生で初めての経験でもある上に、探偵社や興信所のホームページに記載されている内容には未だに虚偽記載や誇大広告が多くあるため、選ぶ側にとって本当のことを知ろうと思うとかなり難しいからです。
だからこそ今回は、ホームページを見る上で注意すべきポイントや、良い探偵社や興信所を選ぶポイントを、探偵視点から解説していきたいと思います。
1.インターネット検索結果にはリスティング広告部分とSEO部分がある
インターネットで検索した結果については、リスティング広告とSEOという表示の部分があります。一見、探偵選びには関係無さそうに思えますが、実はこの違いを把握しておくことが大切になってきます。
1−1.検索窓のすぐ下に表示される部分がリスティング広告
インターネットで浮気調査を依頼するための探偵社を検索する場合には、「探偵」や「浮気調査」などというキーワードで検索すると思います。
その際に出てきた検索結果には、リスティング広告枠とSEO枠というものが存在しています。簡単にいうと検索窓のすぐ下に出てきている2,3件の検索結果はリスティングという広告が表示されており、企業がお金を出して掲載しています。
1−2.ホームページの内容が良く営業年数が長い会社はSEO枠で表示される
その広告枠の下部分に表示されるのがSEO表示枠であり、グーグルのアルゴリズム(簡単にいうとグーグルの判断)により順位が決まります。
この順位を決める要因として、決定者であるグーグル以外は真実を知らないのですが、一般的に言われていることとしては、ホームページの内容が検索者の要望を満たす内容か?であったりホームページの作成年数などが要因だと言われています。
つまり、SEO枠で表示されているのは、ホームページの内容が良く、昔から営業しているということになります。
1−3.探偵社や興信所を選ぶ場合にはSEO枠に表示されているところはやめておいた方が良い
であれば、SEO枠に表示されているところが優良な探偵社・興信所であると判断し選ぶべきなのか?というと、実はそうとは言えません。
というのも、SEO枠に表示されているのはただ単に昔からあるというだけの会社や、ホームページだけがSEOに効果があるようにしているだけで、会社の実態として優良かどうかの判断にはなりません。
実際に表示されている内容を見ても、全然仕事が無さそうな会社や、広告会社のアフィリエイトページなどばかりが表示されてしまいます。
1−4.確実な浮気調査を依頼するのであればリスティング広告部分の探偵社を選んだ方が良い
リスティング広告枠は、簡単に言ってしまうとお金で買える広告枠なので、それでは会社を評価する基準にならないと考えられますが、広告を出して営業しているということは継続的に受注している案件があり経験があると言えますので、どちらかというとSEO枠で表示されている探偵社よりも安心感はあります。
浮気調査は経験が命なので、継続的に調査を実施している案件が豊富な会社に依頼した方が結果が出せます。
1−5.気になる料金は?リスティングかSEOどちらに表示されている探偵社を選ぶべき?
気になる点としては、リスティング広告を出している探偵社は、お金を出して広告を出している分、SEOに掲載されている会社より料金が高いのでは無いか?という点です。
確かにリスティング広告料金は高く、探偵業界の広告費用は全業界の中で5本の指に入るといわれているほどに高額です。
しかし、だからといってそれほどに大きな料金の違いは無く、結果が出ることを考えたら確実にリスティング広告の中から探偵社や興信所を選んだ方が良いでしょう。
2.自作自演のアフィリエイト広告に注意
2−1.探偵社や興信所のランキングは全てインチキ
探偵社や興信所がランキングとして順位付けされているホームページが存在しています。
「信用」「調査力」「フォロー体制」「サービス力」などの項目で点数をつけて、順位ごとに表示しているものがありますが、これは料金を支払うことで表示される仕組みの自作自演の表示となるので注意して下さい。
そもそも探偵社や興信所の調査力やサービス力を比較することは不可能に近いです。それをするには、一人の人間が、同じ条件の案件を、複数の探偵社を利用するしかありませんが、そのようなことは現実的にはありえません。
表示されているランキングが1位、というのは広告に支払っている料金が1位である、ということの裏返しでもあります。
2−2.特定の会社をオススメしているサイトは全てアフィリエイト広告
アフィリエイト広告とは成果報酬型広告のことであり、特定の業社へ誘導するごとに料金が発生する仕組みの広告のことです。
そのため、誘導したい会社の良い面だけを掲載し、それ以外のライバル会社の悪い点を掲載しています。特定の会社を評価しているようなページについては、全て意図的に実施されていると考えておいた方が良いでしょう。
3.探偵の紹介所や案内所に注意
「あなたにピッタリの探偵社を探す」というキャッチコピーで複数の探偵社の中から良い会社を選べるというページが存在しています。
しかし実態はというと、特定の会社だけが受注するという仕組みであり、尚且つ普通に依頼するよりも高い料金になってしまいます。
そもそもこのようなページを運営しているのは探偵社では無く広告会社のため、ここを経由して探偵社に依頼することで広告会社への料金が乗っかった形で調査料金が発生することになります。
又、こういった紹介所や案内所に登録している探偵社は自分達で営業することが出来ない探偵社であり、能力的にも信用力的にも依頼すべきレベルにない会社ばかりとなっています。
4.料金が表示されていない。あったとしても異常に安い
ホームページに記載されている金額を見ても、どのように判断すれば良いか分かりづらく表示されています。又、表示されている金額と、実際に依頼可能な金額が違うという会社もあります。
どのように料金を見て判断するべきか?適正な金額はどの程度なのか?解説していきます。
4−1.1時間あたりの調査料金が5,000円を切っているような探偵社は調査力が無い
「1時間あたり2,500円」などという表示のある会社がありますが、そういった会社に問い合わせしてみると、行動調査をする料金では無く、GPSの料金だけで浮気調査をしようと思うと別途料金が発生する仕組みであったりします。
もし、追加料金がかからず本当に1時間5千円以内で実施することが出来たとしても、その場合は調査力に注意すべきでしょう。そもそも、経験を積んだプロの探偵による調査であれば不可能な料金なので、恐らくアルバイトや素人を使って調査をしている可能性が高いといえます。
4−2.目安として1日(5時間程度)の料金が10万程度が理想
浮気調査において料金はとても大切です。これまで法外な金額のかかる業界であったことから、依頼する方が探偵社に抱いているイメージで一番多いのが「料金が高額そう」というものです。
確かに現在でも、1日(5時間程度)だけの調査料金で25万から35万程度かかる探偵社が存在しています。
自ら大手と宣伝している会社で会社の規模を大きく見せ、高額な料金が当たり前であり安い料金の探偵社の不安を煽って契約をせまります。
依頼するほとんどの方は初めての経験のため、その言葉を信じてしまい高額な料金が当たり前だと思って契約してしまいますが、適正な調査料金の目安としては1日(5時間程度)で10〜15万円です。
5.事務所が全国に多くある会社には注意する
会社の規模が大きく見せるために、全国各地に複数の事務所があるように掲載している探偵社があります。
しかし実態はというと、マンションの一室であったりレンタルルーム、シェアオフィスなどを利用しているだけであり、そこでの相談を行うことも出来ない上に、誰も存在していないというのがほとんどです。
試しに、アポイントをとらずに記載してある住所に伺ってみると、もぬけの殻であったり、違う会社があったりしていることばかりです。
探偵業に関する法律である「探偵業法」では、事務所ごとに探偵業の届け出を実施しなければ営業しても広告にのせてもいけないと定義されていますが、ほとんど無届けで実施しているので注意して下さい。
6.テレビの実績や芸能人が出ているような会社は高額
テレビに出た実績や、芸能人がホームページに掲載されていると安心感を得ることが出来ますが、それが探偵社の調査力や信用力の裏付けには全くなりません。
逆に広告への芸能人の起用は、直接調査料金に加算されることになりますので、調査料金が高額な会社であると判断することが出来ます。
どうしても知っている人が広告塔であったりすると信用してしまいがちになりますが、結果を出してくれるかどうかは別の話となります。
信頼出来る探偵社かどうかを見極める一つとしては、芸能人の掲載では無く、顧問弁護士が存在しているかどうか?であったり、顧問の警察OBが存在しているか?がポイントになってきます。
弁護士も警察OBも、信頼出来ないような探偵社の顧問になることはありませんので、一つの判断基準になります。
7.代表者やスタッフの顔が見えない会社は要注意
これは絶対に選んではいけないポイントになりますが、スタッフはおろか、代表者の顔がホームページに掲載されていないような探偵社を選ばないようにしましょう。
過去に事件などを起こしていたり、悪徳な営業を行っている会社は掲載することをしません。顔写真があったとしても、名前をテキスト化していない(画像として表示している)状態で表示してあるのも要注意です。(検索されたら不都合な事件事故の履歴と紐付けられてしまう恐れがある為)
又、スタッフが存在していない会社だと、そもそも掲載することが出来ず、モデルや素材写真の人物を掲載していることになります。
8.出張対応をしてくれない
出張対応ができない会社というのは、その地域に拠点が無く、スタッフにも余裕がありません。
浮気調査を依頼される方の中には、子供が産まれたばかりで身動き出来ない方や、病気療養中で移動が困難な方が数多くいらっしゃります。
良い探偵者はそういった点も理解しつつ、お客様に対して柔軟に対応出来る会社です。柔軟に対応する会社は、調査でも同様に出来るだけ顧客の要望にそうように努力します。
まとめ
いかがでしたでしょか?これからインターネットで検索し探偵社や興信所選びをするという方は、必ずこれまでに記載したポイントを重点にして、間違いの無い探偵社選びをしていただければと思います。
但し、ネットで選んだものの、実際に面談してみると印象が悪かったり、料金が思っていたのと違っていたり、相性が合わないなどの問題が出てくることもあるので、2,3社をピックアップして問い合わせするようにして下さい。